社会保険の加入メリット
社会保険の加入メリットは、大きく3つあります。
従業員の福利厚生の完備
社会保険は、ハッキリ言ってしまうと、従業員にとってメリットの多い制度です。
つまり、社会保険へ加入は従業員の福利厚生の充実につながり、優秀な人材を集めやすくなります。反対に言ってしまうと、社会保険の無い事業所には、優秀な人材が来てもらいにくというのが実情ですから、経理業務でも仕事が非常に早くて、報告・連絡・相談もしっかり、おまけに顧客対応もバツグン!というような事務の女性を雇用するにも、社会保険の無い会社であれば、採用も難しいことでしょう。
手厚い給付(休業給付・傷病手当金・出産手当金)
労災保険はわずかな保険料で、仕事中や通勤中の事故によるケガやその間の給与補償などが受けられます。また、障害を負ってしまった場合も一生涯補償されます。
民間の保険では、提供が不可能なほど補償されます。
健康保険は、市町村の国民健康保険に比べて給付が厚くなっています。例えば、病気や出産等で仕事を休んでも、およそ給与の3分の2が補償(傷病手当金・出産手当金)されます。
厚生年金に加入していれば、障害を負ってしまった時や亡くなったときの補償が国民年金のみに加入しているときに比べて格段に厚くなります。
休業(補償)給付:労働者が業務災害上の傷病による療養のために休業し、賃金が受けられない場合に「休業補償給付」が支給され、一方で通勤災害上の傷病による療養のため休業し、賃金が受けられない場合に「休業給付」が支給されます。
通常、休業補償給付または休業給付の額は、1日につき給付基礎日額の6割になり、休業の4日目から支給されます。
社会的信用度の向上
社会保険に入っていない事は、大っぴらに話す訳にもいかないですし、従業員に対してもきちんとした経営をしていると伝える事も出来ません。また、対外的にもオープンにしづらいところです。
また、公的な助成金や補助金を受給する際には加入しているかどうかがチェックされてしまいますし、銀行からの融資を受ける場合もチェックされる場合があります。また、ハローワークで人材の募集をする際にもチェックされます。
また、建設業者であれば、経営事項審査における評価に大きく影響しますし、今後の行政の方向性としては、社会保険未加入事業者の場合、許認可の更新のたびに注意を受けることになります。
このように、社会情勢を鑑みると社会保険の未加入事業者は非常に肩身が狭いのが実情です。