国、都道府県、市町村等が建設工事を発注する際は、よりよい、より安い条件を出したところに発注します。この手法を入札といいますが、誰でも入札に参加できるわけではありません。
国、都道府県、市町村等が発注する建設工事の請負契約の相手方を競争入札で選ぶ場合には、あらかじめ相手方が契約対象者としてふさわしいかどうか審査します。この審査を入札参加資格審査といい、発注機関や案件ごとに定められた資格を満たした者だけが入札に参加することができます。
入札参加資格審査の流れ
入札参加資格審査への申請方法は、発注機関によって異なりますが、主に以下のような流れで手続きをします。
（1）必要書類の準備、提出
発注機関や案件ごとに必要となる書類を調べ、準備します。以前は書類を持参しなければならないケースがほとんどでしたが、現在は郵送やインターネット経由での電子申請も可能となりました。ただし、電子申請の場合は電子証明書やICカードリーダーといった必要機器の準備など、環境を整える必要があります。
（2）発注機関による審査
審査にかかる期間は、申請書類の到着後、3～5日程度です。
（3）入札参加資格の承認、入札参加資格者名簿への登録
入札参加資格が承認されると、入札参加資格者名簿に登録されます。
このように、公共工事の受注を元請で希望する建設業者は、必要な申請書類を提出して審査を受け、入札参加資格者名簿に登録されていることが必要となります。
入札参加資格には4つの要件が設けられています。以下のページで詳しくご説明しておりますので、併せてご確認ください。
